1.4東京ドーム会見でのコメントについて考えてみました
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「あなたはどっち?」
きのこたけのこではありません。
1.4東京ドームで戦うケニー・オメガと棚橋弘至。
先日行われた会見での両者の発言は非常に興味深く、そしてまた難解でもあります。
前回の記事でも少々書きましたが、今回もこの会見について。
個人的な見解ですのでご了承ください。
▼賞味期限切れ
10.8両国
棚橋「ケニー君、俺は怒ってるよ(※場内驚き&期待の声)。みんな拍手してたけど、ここは新日本だから(※大拍手&『棚橋』コール)。ああ、俺が敢えて言ってやるよ。ケニー、お前、賞味期限切れだ(※大歓声)。東京ドームで決着つけようぜ(※と言った瞬間にマイクを足元へ落とし、ケニーにIWGP挑戦権利証入りのアタッシュケースを見せつける)」
引用:新日本プロレス
色々な想いが詰まったこのコメント、特に賞味期限切れという言葉は各所で物議を醸していますが・・・
棚橋「ケニーのプロレスは食傷気味なんですよね」
引用:新日本プロレス
前回の記事でも書きましたが、ケニーはいわゆる「アスリート・プロレス」の代表格である選手です。
身体能力を生かした技術力ある技の応酬で魅せるスタイルです。
初めて見る人にとっては魅力的でも、毎回同じ物を見ていたら飽きるよね?
初めて食べる高級ステーキは格別でも、毎日毎日食べたら飽きるよね?ということです。
しかし賞味期限切れ、棚橋にこそ当てはまると思ってしまうのも事実です。
全盛期の頃の動きはできなくなり、近年は欠場も増えています。
先日放送された情熱大陸でもかなり膝の状態が悪いということを知らされました。
今日のお前がいうなスレはここですか?と言われるのは至極当然です。
ではなぜこの発言をしたのか?
それはもちろん、今回のイデオロギー闘争を盛り上げるため。
単純にケニーと棚橋、どちらのプロレスが好き?とファンに問いているのだと思います。
そこにはヘビーだとかヒールだとか関係ない、単純に好みの問題です。
今年のG1の決勝戦、棚橋弘至 VS 飯伏幸太の一戦は棚橋 VS ゴールデン☆ラヴァーズの試合でもありました。
しかし、試合開始前に棚橋のセコンドに柴田勝頼が付いたことで、新日本プロレス VS ゴールデン☆ラヴァーズという構図になりました。
結果、GL以外のファンはすべて棚橋の味方に付きました。
※イメージ(即席で作ったので簡素です)
結果は棚橋の勝利で大団円、棚橋を応援していた多くの"新日本プロレス"ファンにとって最高の結果になりました。
しかし、飯伏を応援していたファンにとっては残酷です。
圧倒的アウェーなだけでなく敗北という現実を突きつけられました。
大一番で柴田という切り札を切り大衆を味方に付けた棚橋は策士です。
これがプロレス脳というやつでしょうか。
1.4東京ドームでの一戦はファンを引き入れるのではなく、"ファンに選んでもらう"ことを考えているように思えます。
棚橋の賞味期限切れ発言はケニーファンにとっては「お前が言うな」と反論されますし、
ケニー「おまえが繋がってるファンなんて、あと何年かもしたら消え失せる人たちだ。」
引用:新日本プロレス
こちらのコメントは棚橋のファンに対してもプロレスをしています。
1.4のメインイベントは棚橋 VS ケニーだけでなく、両ファンをも巻き込む"イデオロギー闘争"となることでしょう。
ではなぜファンに"選んでもらう"ことをするのか?
それはまた別の記事にて!
※この記事を書くまでに数日かかりました。
ケニーと棚橋の言葉の真意を考えるこの時間こそプロレスの醍醐味でもありますが、今回は難しい・・・